公務員の辞め方でお悩みの方
「公務員を辞めたいと日々思っている。けれどいざ辞めようと思っても、周りに辞めた人もおらず、辞める人たちの経緯や理由、辞め方、その後の情報がなくて不安。具体的な辞め方、そして辞めた人たちがその後どうなったかも知りたい。」
上記のような悩みに答えます。
本記事の内容
- 公務員の辞め方
- 公務員を辞める経緯や理由
- 公務員を辞めるメリット・デメリット
- ケースごとに最適な公務員の辞め方を紹介
- 公務員を辞めた人たちのその後
この記事を書いている私は、昨年2019年に県庁職員を辞め、現在はデザイナーとしてフリーランスをしています。
私は新卒で地方公務員となり、1年で退職しました。
その私の公務員の辞め方は、期間をみても、経緯をみても少し特殊なものだと思います。
私の公務員の辞め方とその後は以下のようなものです。
病気休暇(3ヶ月) → 復帰 → 自己都合退職 → アルバイト → 職業訓練校 → 民間企業でインターン → フリーランス
私は公務員を辞める手前に、一度病気休暇をとり、休暇から復帰後やはり公務員は無理だと断念し、退職至りました。
また、公務員1年目という若年層で退職したので、失業手当とほぼ同様のようなお金を県から頂き、職業訓練校にも通いました。
現在はそこで得たスキルを日々磨きながら、フリーランスをしています。
公務員を辞めたいときの悩みとして、「具体的にどんな風に辞めたらいいのだろう…辞めた後はどうしたらいいんだろう,,,」という漠然とした疑問があると思います。
私は元々、定年まで公務員を勤め上げるつもりで地方公務員となりました。
しかし入庁2ヶ月後には「公務員の辞め方」をネットで検索することに…。
当時はネットで検索しても具体的な公務員の辞め方やその後が分からず、誰に相談したら良いのかも分からずただただ不安でした。
とはいえ私が公務員を辞めて1年が経ち今では、
当時はひとつしかないと思っていた公務員の辞め方も、実は他にもたくさんあったんだなと思い返す時があります。
そこで今回は私の経験を基にした、公務員の様々な辞め方について見ていこうと思います。
※この記事は3分ほどで読み終わります。3分後には、これからの公務員生活と人生をどう過ごしていこうか、道筋が見えるようになっているはずです。
公務員の辞め方から理由にその後まで、メリットとデメリットで徹底追及[元公務員の辞め方マニュアル]
公務員の3つの辞め方
公務員の辞め方は大きく分けて3つです。
- 辞め方①:自力で退職
- 辞め方②:組合の力を借りた退職
- 辞め方③:退職代行を利用した退職
順を追ってみていきます。
辞め方①:自力での公務員の退職
最も多い公務員の辞め方は、自力での退職です
公務員の退職は、定年退職以外を除くとほとんどが自己都合退職です。
その中で一番多い辞め方はやはり、自分で退職手続きを行う方法です。
この場合「退職届」を自分で作成し、直属の上司に相談。
その後、課長等を交えて何度か面談を行い、意思が変わらないのであれば退職届が受理、という流れです。
私の場合であれば、班の総括にまず相談し、面談。その後課長を交え3人で面談を数回。
絶対に辞めないで欲しいなどの強い引き留め等はありませんでした。
ですが他の部署への異動を人事課に相談するから辞めるのは思い留まらないか?というお話はありました。
私場合は、辞める意思がそれでも変わらず、退職へと至りました。
この辞め方は円満退職に繋がりやすいので、職場での大きな人間関係トラブル等がなければ、ベストな公務員の辞め方と言えます。
辞め方②:組合の力を借りた公務員の退職
パワハラや残業等の労働問題がきっかけとなった退職であれば、組合に相談するのも手です
もし複雑な労働問題を抱え、公務員退職の大きな原因となったのであれば、組合があなたの力になってくれるかも知れません。
退職原因というものは複雑化しやすく、ナイーブな事柄でもあります。
場合によっては円満退職とはならない場合も多くあると思います。
そんなとき、近くに事情をわかってくれて、味方となってくれる団体や人がいてくれるのはとても心強いですよね。
組合の情勢や方針、力は公共団体によって違うと聞きます。
積極的に職員の力になる風潮の強い公共団体にお勤めの公務員の方でしたら、視野に入れてみるのも良いかも知れません。
辞めた後はあなたが望まない限り、以前の職場の人と関わることも一切なくなります。
辞める際の去り方は特にこだわらないという方で、訴えたい強い想いや、一人では解決できそうにない問題を抱えている方は考えてみるのもありだと思います。
辞め方③:退職代行を利用した公務員の退職
職場ともう一切関わらずに退職したい
人間関係のトラブルや、取り返しのつかないミスをしてしまった時…。職場に顔を出さずに辞めてしまいたいという場合もあると思います。
そんな場合にあなたが本気で公務員退職を望むのなら、自分ではない第三者にお願いするというのも手です。
退職代行は、近年ではかなりメジャーになりつつある辞め方です。
業者にお願いすることであなたは、気まずい上司とのやり取りや、わずらわしい退職手続きの心配をする必要がなくなります。
私は今でも、上司に「辞めます」と伝える瞬間の気まずい雰囲気やそのときの心境を思い出します。
正直もう2度とやりたくないです。
業者に頼みたい需要があるのは、すごく分かります。
ある意味、最もストレスフリーな辞め方だと思います。
退職代行の魅力
- 伝えづらい退職の意も、代わりに職場に伝えてくれる
- 上司と顔を合わせなくてもよい
- 書類作成等の面倒な手続きもおまかせ
- 望めば、明日から職場の人たちに会わずに辞められる
退職する際は面談や書類作成に手続・決裁など、手間と時間そして精神的ストレスを抱えることが多くあります。
それらの負担を自分が抱えなくてもいいのだと考えると、コスパも◎と個人的には思います。
公務員を辞める人の理由
公務員を辞める人の理由は大きく3つに分けられます。
- 別の進路や収入源によって退職
- 進路は決まっていないけれど他に辞めたい理由があり退職
- 公務員を続けることが困難なため退職
順を追ってみていきます。
辞める理由①別の進路や収入源によって退職
この場合、大きく4つのケースがあると思います。
- 転職が決まった
- 大学院や専門学校、留学等の進学が決まった
- やりたいことで独立・起業が決まった
- 投資等で別に収入源ができた
どのケースにしても、公務員を辞める前に辞めた後の流れが決まった状態での辞め方です。
辞めた後のことがわかっていると、公務員を辞める当人も精神的に安定します。
また時間とお金の無駄な浪費も防げるうえに、自分だけでなく周りに、公務員を辞めることを受け入れてもらいやすいという利点もあります。
自他ともに一番好まれる公務員の辞め方と言えると思います。
辞める理由②進路は決まっていないが他に辞めたい理由があり退職
この場合、その後の流れは大きく3つあると思います。
- 辞めた後に、体制を整えて就活を始める
- 辞めた後に、体勢を整えて留学や学校に行く
- 辞めた後に、体勢を整えて独立・起業する
この場合の共通点は、公務員を辞めた後の流れは決まっていないが、公務員の退職を決心しているという点です。
辞めた後のことがわかっていない状態で、公務員を退職するという辞め方は、ハードルが低いように思えますが、精神面でのハードルは高いです。
というのも筆者は公務員を辞めるとき、これに該当していました。
「辞めた後のことは明確には決まっていないけれど、公務員を辞めたい」という気持ちが強かったのをよく覚えています。
ですがこの辞め方は自分も含め、周りの人にも、精神的、金銭的にも心配をかけがちであったりもします。
安易にこの辞め方を選ぶのはお勧めできないのが私の実体験です。
比較的リスクの高い公務員の辞め方ではあると思います。
ですがこの辞め方をした私は、あの時辞めたことを後悔していません。
実際に自分の進みたいと思った道を進んでいるので人生への不満はありません。
ただしフリーランスだからかもしれませんが、お金への懸念は公務員時代より大きいです。
いい部分も悪い部分も含めて、自分の人生を100%引き受ける覚悟のある人はこの辞め方を選んでも問題ないと思います。
辞める理由③公務員を続けることが困難なため退職
この辞め方に該当するのは以下のような場合です。
- 病気休暇・休職をしたが、復帰が厳しく、退職へ
実はこの辞め方は、公務員業界ではかなり多いです。
公務員は福利厚生や道徳観念がきちんとしているので、病気休暇や休職の制度を比較的取りやすい環境といえます。
また病気休暇や休職を取得した後は、復帰または退職という流れが一般的です。
前述しましたが、筆者も病気休暇を取得しました。
もちろん病気休暇を取る前は、休息を取り、体も心も回復したら復帰をと考えていました。
ですが病気休暇終了後、いざ職場に復帰して働くうちに、退職の意が固まりました。
病気休暇や休職中は、おおよそ月の給与の5〜7割程度の手当が出ます。
精神的に追い込まれた状態で、金銭的にも追い込まれるのは、想像以上に辛いはずです。
身体に害をきたすほどの厳しい職場にいるのであれば、この辞め方を真剣に考えるべきだとも私は思います。
タイプ別に適した公務員の辞め方をメリットとデメリットで比較
公務員を辞める人には4つのタイプがあります。
- 用意周到タイプ
- 夢実現タイプ
- 即行動タイプ
- 休息が必要なタイプ
どのタイプに属するかによって、最適な辞め方も異なると言えます。
また公務員を辞める際のメリットやデメリットも変わってくるので、今回はタイプごとに比較しながらみていきます。
①用意周到タイプ
具体的にはこんな人
- 公務員として働きながら就活し、転職が決まってから辞める
- 公務員として働きながらWスクールや資格を取り、転職が決まって辞める
- 不動産投資やFX等の副業に当たらないもので収入源が確保できたので辞める
公務員を辞める理由
- 別の進路や収入源によって退職
この公務員の辞め方が適しやすい方
- 公務員を辞めるリスクを出来るだけ下げたい方
- 特に30代〜40代の方
この公務員の辞め方のメリット
- 金銭的・精神的な安定
- 公務員を辞めるリスクは少なめ
- 辞めることによるコスパは悪くない
- 周りからの好感度割と悪くない
この公務員の辞め方のデメリット
- ハードなスケジュールでこなす必要有
- 身体的負担が大きい
- かなりの努力と覚悟が必要
- どっちつかずで、身が入らない場合も
適した辞め方
- 円満退職を目指した自力での退職
- 人間関係等でこじれて退職希望の方には退職代行の手段も → 【退職代行ガーディアン】
②夢実現タイプ
具体的にはこんな人
- 辞めて起業や独立等、やりたいことを実現する
- 辞めて海外へ留学や、移住、ボランティア活動等フィールドを広げる
公務員を辞める理由
- 別の実現したい進路によって退職
この公務員の辞め方に適しやすい方
- 一度きりの人生、リスクは恐れず挑戦したい方
- 特に独身の方に適しやすい
この公務員の辞め方のメリット
- 人生への満足度が上がる
- 周りからの好感度は分かれるが、応援してくれる人もいる
この公務員の辞め方のデメリット
- 全体的リスクが大きい
- 金銭的・精神的に不安定になりやすい
- 現実問題と向き合うタフさが必要
- かなりの努力が必要となり、身体的負担も大きい
適した辞め方
- 円満退職を目指した自力での退職
- 人間関係等でこじれて退職希望の方には退職代行の手段も → 【退職代行ガーディアン】
③即行動タイプ
具体的にはこんな人
- 辞めた後に体制を整えて、就活して転職
- 辞めて後に体制を整えて、学校や資格でスキルアップして転職・起業
公務員を辞める理由
- 進路は決まっていないけど辞めたい理由があり退職
この公務員の辞め方に適しやすい方
- とにかく公務員を辞めたいという方
- 人間関係で苦しんでいる方
- 特に20代の方
この公務員の辞め方のメリット
- 職場から解放される
- 人間関係から解放される
この公務員の辞め方のデメリット
- 全体的リスクが大きい
- 金銭的・精神的に不安定になりやすい
- 満足度は低め、精神的タフさが必要
- 周りからの好感度は良くはない
適した辞め方
- 自力での退職
- 退職代行の手段もおすすめ → 会社や上司へ連絡不要!【退職代行ガーディアン】
- 労働関係でトラブルを抱えた場合は組合の力を借りた退職も選択肢に
④休息が必要なタイプ
具体的にはこんな人
- 病気休暇や休職を取り、休息したが復帰がきびしく退職
公務員を辞める理由
- 公務員を続けることが困難なため退職
この公務員の辞め方に適しやすい方
- 身体に害をきたすほどきつい方
この公務員の辞め方のメリット
- 疲れ切った身体を癒すことができる
- 手当等の支給で、金銭面での負担はかなり軽減される
この公務員の辞め方のデメリット
- 満足度は低い、自己嫌悪に陥りやすい
- 周りからの好感度はあまり良くない
- 信頼関係の崩壊等、リスクは高い
- 病院への通院歴が残り、場合によっては保険審査にひびく
適した辞め方
- 退職代行等の他者の介入が必要な場合も → 低費用で確実な退職代行【退職代行ガーディアン】
- 労働関係でトラブルを抱えた場合は組合の力を借りた退職も選択肢に入れる
結論:選択肢はたくさんある、あなたが後悔のない人生の選択を。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
筆者も以前は公務員をしていましたが今では、当時は想像が付かなかったような人生を歩んでいます。
フリーランスということもあり、決して楽な人生…とは言い切れませんが、自分の公務員を辞めたという選択を後悔したことはありません。
それは当時の自分が勇気を振り絞って公務員を辞める決心をして、自分の人生の覚悟を持ったからだと思います。
誰でも決心するのは一瞬です。
今回ご紹介したように、公務員の辞め方にはたくさんの選択肢があります。
公務員を辞めることを検討している方にはぜひ、あなたなりの後悔の残らない選択をしていただければと思います。
心から応援する気持ちを込めて…以上、jazziでした。
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